園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2013年 6月 たのしい発見

 たのしい発見                園長 佐 竹 和 平 
 ドレーパー記念幼稚園の創立記念礼拝、記念会食がありました。礼拝では園長がお話をさせていただきました。今月の聖書の言葉として子どもたちが朝の礼拝で暗唱している「あなたの若い日にあなたの創造者を覚えよ(旧約聖書コヘレトの言葉12章1節)」についてのお話。実はこの聖書の言葉はドレーパー記念幼稚園の創立と大きな関係があります。幼稚園を創立したのは今から51年前の大塚平安教会の方たちで、その責任者が当時の牧師、乙幡和雄牧師でした。乙幡牧師はこの大塚平安教会に着任してすぐに、教会付属の幼稚園を作ることを教会の方々が望んでいることを知るのでした。しかし、ご本人は牧師として大塚平安教会にやってきたのであって、幼稚園をやるために来たわけではありませんでした。幼稚園をやりたいと思わなかったので、大塚平安教会の牧師をやめようとしていた時、「あなたの若い日にあなたの創造者を覚えよ」の聖書の言葉に心を動かされ、幼稚園設立を決意し、以後、最大限の努力を惜しまず幼稚園のために心血を注がれたのでした。
わたしたちの創り主である神様、その御子イエスキリストが私たち一人ひとりのことを愛し、導き、励ましていてくださっているという事実を幼い魂に刻み付けると共に、その深い愛ゆえに私たち一人ひとりが互いに心を尽くして愛し合うことの喜びを、若き日より体得させたいと願うようになったからだそうです。こうして1962年に大塚平安教会付属ミス・W・ドレーパー記念幼児園が開園したのでした。    聖書の言葉に動かされた乙幡牧師のおかげで、51年たった今でも、毎日、神様に感謝し、お友だち一人ひとりを大事にしつつ楽しい幼稚園生活をみんなで過ごすことができているのです。ありがたいことです。
さて、今月のテーマは「たのしい発見」となっています。“発見”とは見たことのなかったものを見つけ出すこと、知らなかったものを知ることです。まだ経験の少ない子どもにとっては多くの発見があります。そのような時、子どもは「見て、見て!」と周りの人に反応を求めます。一説によるとこの「見て、見て!」に応えないでいると子どもが見たそのもの、発見自体を子どもはなかったものとしていってしまうとのことです。ぜひ、子どもには“たのしい発見”をたくさん経験して欲しいですよね。発見をたのしいものにできるかどうかは周りの人によります。子どもの発見を一緒に喜び、感動してくれる人(友だち、親、教師)の存在が大事なのです。発見がたのしいものと思うようになると好奇心旺盛に、学ぶことの喜びを知りつつ、のびのびと子どもは成長していくようです。ぜひ、子どもと一緒に“発見”をたのしいものにしていきましょう。