子どもの成長 園長 佐 竹 和 平
冬休みを終えて登園してきた子どもたちの元気な声が園庭に響き、休み中は静かで、寒々しかった園は再び生き生きとした日常を取り戻しました。「あけましておめでとう」と少し照れたように挨拶をしてくれる姿や、休み中の出来事を一生懸命に話してくれる様子に、この冬休みの間も子どもたちがそれぞれの場所、それぞれの時間を大切に過ごしてきたことを感じます。
さて、この冬休みの間に、園庭に新しく築山(つきやま)を造りました。園庭に高低差があることによって、子どもたちの遊びや動きに、これまでとは違った広がりが見られるようにしたいとの思いです。登る、下りる、走る、立ち止まる――その一つひとつが、子どもたちにとっては身体の使い方を学ぶ大切な経験です。高さや傾斜があることで、子どもたちは自然と「どう動けばいいか」「今は止まったほうがいいか」を考えます。友だちが登ってくるのを待ったり、譲り合ったりする姿も見られます。築山は単なる運動の場ではなく、身体のバランス感覚や空間認識を育てると同時に、周囲を感じ取り、相手を思いやる心を育む場にもなっています。また、築山の上から見える景色は、子どもたちにとって少し特別なものです。やはり、頂上にたっていると景色も違い、気分が良いようです。築山の土は泥だんごやお料理の材料にもなります。そんなに長くは持たない築山かと思いますが、少しずつ変化する形状を工夫しながら遊べたらよいと願っています。
1月は寒さの厳しい季節ですが、自然の営みは静かに次の春へと向かっています。目に見える変化は少なくても、土の中では確かな準備が進んでいます。それは子どもたちの成長も同じです。幼稚園での日々の遊びや生活の積み重ねの中で、心と身体は着実に育まれています。それは目に見えるものもありますが、中には目に見えないものもあります。本人にも保護者にも教師にもまだ隠されている成長もあるかもしれません。しかし、しっかりとしたその子なりの成長が確かにあることに感謝と喜びを持っていたいと思います。
3学期は期間も短いですが、遊びが充実してくる時期でもあります。ご家庭でも、園での出来事や遊びの話に耳を傾け、子どもたちの成長を共に喜んでいただければ幸いです。神さまの守りの中で、この一年も子どもたち一人ひとりが豊かに育まれていきますように。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。