うれしい出会い 2 園長 佐 竹 和 平
先月に引き続き5月も「うれしい出会い」がキリスト教保育連盟のカリキュラムのテーマとなっています。出会いを深めよう、いろんな意味の「出会い」を感じ取ってもらいたいとの思いかもしれません。
いま、子どもたちは幼稚園での生活でいろんな出会いを体験しています。友だち、先生、年長・年中の年上の子、年中・年少の年下の子や、降園時にお迎えに来るお母さんとの出会い・・。いろんな人との出会いがあります。人以外にも出会うものとしては新たな体験に出会うこともあります。絵本、紙芝居、ルールのある遊び、集団での遊びとの出会いなどもありますね。礼拝を通じて神様、イエス様と出会ったり、自然との体験を通じて動植物と出会うこともあるでしょう。一つひとつが大切な出会いです。
出会うということは知るということです。それぞれ、すでに存在していたものを認知するということです。実はこれには人によって大きな違いがあります。同じ道をお子さんと一緒に歩いていてもお子さんと保護者では出会うものが異なります。大人になると道を歩いていても出会うことが少なくなるようですが子どもには多くの出会いがあります。道端の草花や石ころだったり、水たまりに出会ったりもします。一緒にいる保護者の方がその子どもの出会いを“うれしい”ものとして一緒に受け止めてくれたら子どもにとってどんなに“うれしい”ことでしょう。
お子さんによっては何度も何度も読んでとせがんでくる好きな絵本があることでしょう。もう話の内容も絵もすべて覚えているほどなのに、また読んで欲しいと要求してきます。この時こそ、その絵本を好きになったお子さんの感性と出会う絶好のチャンスです。何度も何度も読んであげてください。新たな出会いがきっとありますよ。
それぞれが“うれしい出会い”となって子どもの成長の糧となればと願っています。保護者の皆様におかれましても、幼稚園生活の中でうれしい出会いに導かれて楽しく過ごされるよう願っています。