園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2023年 11月

深まる                園長 佐竹 和平

 11月のカリキュラムのテーマは「深まる」となっています。この時期、幼稚園の子どもたちの生活は様々なことが深まっています。友達との関係、異年齢の子との関り、先生との関り、支援の必要な子との関りなど、人間関係の深まりがさらに進んだようにこの時期になると感じます。困っている子がいるときに自然と優しい声がけのできる子がいます。何かのきっかけで落ち込んでいる子に、気もちを切り替えて遊ぼうと誘ってくれる子がいます。先生との会話をしてこなかった子が急に親しげに語りかけてきたりもします。園庭での遊びも、泥団子づくりや教師抜きでのグループを作っての氷鬼など、1学期とは明らかに違う、遊びの深まりを感じもします。人間関係の深まり、遊びの深まりはつまり、子どもの成長のことで、多いに喜ばしいこの時期です。

 ドレーパー記念幼稚園には後援会というものがあり、我が子が幼稚園を卒業した後なれど、何か幼稚園のためにできることはないかとの思いを持った方々が活動されています。後援会の主な活動は年に一回の幼稚園が発行するドレーパーだよりの編集、発送作業とマルシュへの参加です。今年は新たに数名のメンバーが加わってくださってもいます。特に今回加わって下さった方々は、お子さんが幼稚園に在籍されていた時にけやきの会の活動、サークル活動、マルシュの準備などを通じて友だちとの関係、幼稚園との関係を深められた方々でした。園長が願っている、子どもだけでなく、保護者にも幼稚園生活を楽しんで欲しいとの思いを実行された方々でもあります。

 11月23日(祝)にドレーパー記念幼稚園ではマルシュが開催されます。バザーの名称をマルシュと変更してもう随分と過ぎました。一般的にも広まってきたマルシェとはフランスの言葉で市場を意味します。幼稚園の「マルシュ」にはこの市場の意味合いを持たせつつ、私たち、一人ひとりの存在を〇(マル)としてくださっている主(シュ)なる神に感謝するという意味合いを持たせてもいます。また、バザーは収益を目的ともしますが、マルシュは収益よりも人と人とのつながり、絆を大切にすることを目的ともしています。

 保護者の皆様にはマルシュの事前の準備の段階で何度も保護者同士で、つながりあえる機会があるかと思います。どうぞ、無理の無い範囲でマルシュに関わってみていただきたいと思っています。サークル活動や幼稚園からお願いするボランティアなどもあります。保護者の皆様の中での人間関係の深まりが導かれる11月となるよう園長としては願ってもいます。