園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2015年 5月 おもしろい

おもしろい               園長 佐 竹 和 平 

 「手を抜くと楽になる、手を加えると楽しくなる」という言葉に出会ったのはもう20年近く前にシロアリ駆除の会社を経営している方の書いたものからでした。以来、この言葉が私の座右の銘となっている。読み方の違いで意味が大いに異なります。楽な人生と楽しい人生とではどちらが良いですか?なんだか楽な人生は軽薄な感じがしますが、楽しい人生は素敵ですよね。楽な子育てと楽しい子育てはどちらが良いでしょうか?子育ては大変なことも多いですから楽をしたいですよね。でも、手を抜いて楽ばかりしていたら、せっかくの子どもの成長の機会を逃しかねません。しかし、すべてのことに手を加えることも大変です。上手に手を抜いて楽をして、上手に手を加えて楽しむ。そんな子育てができたら素敵ですよね。

 ドレーパー記念幼稚園のお母さんは上手に手を加えることができるお母さんだと私は思っています。毎日のお弁当は大変に思われることも多いことでしょう。給食だったら楽なのに、楽ではないお弁当の幼稚園を選んで下さったのがドレーパー記念幼稚園のお母さんたちです。お弁当は楽しいです。過日のけやきの会の総会ではサークルの紹介もありました。ドレーパー記念幼稚園はサークル活動が活発ですがそのような活動もやらなければ楽です。でもサークル活動はやれば、お友達もできるし楽しくなります。ドレーパー記念幼稚園には楽ではないことがたくさんありますが、そのことは手を加えられることがあるということ、楽しいことがたくさんあるということです。ぜひ、楽ではないことを楽しんで欲しいと思っています。

 さて、今月のカリキュラムのテーマは「おもしろい」となっています。幼稚園の子どもたちの生活はおもしろいことであふれています。一日に何度もおもしろくて笑っている子どもたちです。その子どもが思った、感じた「おもしろい」を保護者の方が手を抜かずに子どもの話し、子どもの目の輝きから共感できるようにすることが子育てを楽しいものにします。保育後の職員室ではその日の子どもたちのおもしろかったことを教師が報告しあって楽しい時間をすごしています。そして、明日、子どもたちにおもしろい体験をしてもらうために何をしたらいいかを考えるときも楽しい時となっています。

 2時降園となりいよいよ子どもたちの幼稚園での生活が深まっていきます。子どもたちが楽しい幼稚園生活を通じて豊かに成長できるよう導いていきます。保護者の皆様の活動も始まります。どうぞ、保護者の皆様にも幼稚園を、子育てを楽しんでいただきたいと願っています。