園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2015年 4月  だいじょうぶ  

 だいじょうぶ           園長 佐 竹 和 平 

 ドレーパー記念幼稚園の家族となられた皆様、心より歓迎いたします。幼稚園は子どもにとって楽しいところ、子どもが楽しみながら成長する場所です。その成長を保護者の方が喜び、教職員が喜びあう所でもあります。保護者の皆さんはお子さんのことを知っているが故に何かと不安に考えてしまうこともあるでしょう。しかし、子どもの適応は驚くほど早いものです。だいじょうぶです。どうぞ、保護者の皆さんはお子さんの背中を押してくださり、お友達の輪の中に送ってください。そして、これから一緒に喜びの日々を過ごしてまいりましょう。

 昨年度に引き続きドレーパー記念幼稚園の家族の皆様、ご進級おめでとうございます。始業式では新しいバッチを胸につけて、自らの成長を、バッチの色が変わることによって実感として受け止めたようで、少し誇らしげな表情を見せてくれた子どもたちですが、新しい環境の中で不安やとまどいのある子もいるでしょう。でも、だいじょうぶです。この一年間の活動の中で様々な体験をしてきたので新しい環境の中でもすぐに楽しい幼稚園生活をおくるようになるでしょう。

 ドレーパー記念幼稚園はキリスト教主義を掲げる幼稚園としてキリスト教保育連盟のカリキュラムに沿って保育を行っています。今年度の年主題聖句は「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイによる福音書5章9節)」とあります。時として人は平和を壊していくことがあります。自分の利益、自分たちの利益のために相手と戦うことがあります。そのように相手と戦うと大人は仲直りすることができず、いつまでも敵対関係でいることがあります。今や平和を壊していくだけの大人が多くなっているようにも感じます。しかし、子どもは仲直りがとても上手で、すぐに平和をつくって行くことができます。そのような子どもの姿に学びつつ、幼子に神様の愛を伝え、平和をつくることの大切さをゆっくりとその心に刻み込んで行く一年としていきます。

 今月のカリキュラムのテーマは「だいじょうぶ」とあります。神様が造ったこの世界、神様が造った私達、神様が私たちをお愛し、守って下さっている。だから「だいじょうぶ」なのです。全てのことが、何が起ころうともだいじょうぶなのです。このように全てのことをだいじょうぶとして受け止めて生きていくことは非常に難しいのですが、その様に信じて生きているだけでとても幸せに毎日を過ごしていけます。神様が守って下さっているから「だいじょうぶ」。何があっても「だいじょうぶ」。素敵な一年にしていきましょう。