園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2020年 10月

楽しむ                   園長 佐 竹 和 平 

 

 運動会を通じてクラスという意識を子どもたちが持つようになり、今まで以上に幼稚園での生活、クラスでの活動にぐっと奥行きがでてくるようになるのがこの時期です。益々、楽しい幼稚園生活を子どもたちと共に過ごしていけるよう願っています。

 さて、今月のカリキュラムのテーマは「楽しむ」となっています。幼稚園の子どもたちの生活は楽しいことであふれています。子どもは楽しむことの才能にあふれています。一日に何度も楽しくって笑っている子どもたちです。保育後の職員室、教職員による日誌などでは子どもたちの楽しかった姿を教師が報告しあっています。そして、明日もまた、子どもたちと楽しく過ごせるよう思いを巡らせています。

「手を抜くと楽になる、手を加えると楽しくなる」という表現はもうずいぶん前に講演で聴いて、以来、ずっと忘れないでいる言葉です。人は人生を楽しむためにこの世に命を与えられます。しかし、子ども時代はそれほど意識しなくても楽しく過ごせるのですが、大人になると人生を楽しくするためには意識、努力が必要になります。易きに流れ、手を抜けば楽になるかもしれませんが、そこには楽しさが生れず、後に苦労が生れることもあります。加えるべき所ではしっかりと手を加えて楽しい人生にしたいものです。

 ドレーパー記念幼稚園のお母さんたちは上手に手を加え、楽しむことができるお母さんだと私は思っています。毎日のお弁当は時に大変なときもあるでしょう。給食だったら楽なのに、楽ではないお弁当の幼稚園を選んで下さったのがドレーパー記念幼稚園のお母さんたちです。お弁当は楽しいです、喜びに溢れています。ドレーパー記念幼稚園は保護者の活動、サークル活動が活発ですがそのような活動もやらなければ楽です。でも、やれば、お友達もできるし楽しくなります。ドレーパー記念幼稚園には楽ではないことがたくさんありますが、そのことは手を加えられることがあるということ、楽しいことがたくさんあるということです。親子の関係ではお子さんの話しを聞き流す方が楽かもしれませんが、しっかりと聞いてあげましょう。話を聞いてくれれば子どもはうれしい、楽しいです。そのことは親にとっても、うれしい、楽しいことのはずです。ぜひ、楽ではないことを楽しんで欲しいと思っています。

 そうは言っても子育ては大変なことも多いです。上手に手を抜いて、時には家族や友だち、教職員を頼ったりして楽をすることも必要です。全てに手を加えていたら疲れてしまいます。時には手を抜き楽をして、上手に手を加えて楽しむ。そんな子育てができたら素敵ですよね。