園児フェスティバル 園長 佐竹 和平
残暑の厳しさもあり、運動会は当初10月の予定だったものを11月に開催することとし、園児フェスティバルを10月に開催することにさせていただきました。いま、幼稚園、子ども達は園児フェスティバルむけて楽しみながら、当日に向けて活動しています。
この園児フェスティバル、以前は子どもたちの制作物の発表として作品展として行っていたものが進化したものです。作品展は子どもの作品、特に個人の作品を家族の方に見ていただく催しで、行事としては「個」「静」なるものでした。作品の前には個人の名前を記し、だれが作った物かがわかるようにしていました。園児フェスティバルは、もっと子どもたちのことを知ってもらいたい、幼稚園の生活の中で活き活きとしている様を見てもらいたいとの思いで始めたもので「集団」「動」なる催しです。子どもの動き、コミュニケーションが大切な催しとなっています。
幼稚園教育要領には幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿というものが記されていて、遊びを中心とした幼稚園生活を通じて成長して欲しい姿が具体的に記されています。
幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量・図形、文字等への関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
わたしたち大人が気付くことができないこともあるほど、子どもは遊びを通じて多くのことに気づき、学んでいるのです。自分で気づいて、自分で考え、自分で行動(試行錯誤)した経験がその後の人生における生きる力の基となるのです。保護者の皆様には各クラスの担任から毎日配信されるドキュメンテーション通じて、子ども達の成長のしている姿を報告させていただいてもいます。
園児フェスティバルは特に、③、⑤、⑥、⑦(年長)、⑧、⑨、⑩に関する学び、成長が必要とされるものでもあり、そこに成長があり、園児フェスティバルの面白みがあるのです。