園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2月 育ちあう

                    園長 佐 竹 和 平 

 わ〜すれな〜いで〜いつもイエスさまは〜きみのことを〜みつめている〜♪ 2月のさんびかは「忘れないで」です。この時期、年長のほし組は卒業の言葉も多く聞くこととなり、幼稚園を卒業し、小学校に行くことへの喜びと不安をもって生活しています。年少、年中はそれぞれ進級に向けて、憧れの一つ上のバッチに期待をふくらましている子もいるようです。そのようなときに、忘れないで欲しいことがあるので、2月にこのさんびかを歌っています。

 忘れないで欲しいことは、みんなが神様、イエス様に愛され、守られている大切な存在だと言うこと。そして、みんな、一人ひとりが大切な存在なので、互いに愛し合いましょうということ。困っている人がいたら助けてあげましょうということ。幼稚園に在園している皆さんはこのことを礼拝の中で聞き、友だちとの関係の中で体験し、行ってきていたのだから、忘れないでいて欲しいのです。いつも忘れずに生活することはないかもしれません。でも、辛いとき、嫌なことがあったときに思い出して欲しいのです。それは希望になるでしょう。うれしいときにも思い出して欲しいのです。それは感謝になるでしょう。大切なことをしっかり持って、忘れずに人生を歩んで欲しいと願っています。

 2月のカリキュラムのテーマは「育ちあう」となっています。子どもの育ちの上で最も大切なのは家庭、親と子の関係です。親と子の関係の中で愛し、愛される絆が基いとなって社会(幼稚園)における人間関係が広がっていきます。親と子の関係で育ちあいは見られますが、やはり、最もその育ちあいが引き出されるのが子ども同士、友だちとの関係です。先日は園内でコマ大会を行いましたが、コマを回すコツを教え合う姿。上手く回せたら喜び合う姿。失敗したら励まし合う姿が見られます。育ちあうのです。園庭では縄跳びが行われています。首には縄跳びカードをぶら下げて、出来たらシールを貼ってもらいます。得意になって園長に見せに来てくれる子どもたちです。その子を見て、自分も頑張ろうと一生懸命に取り組む子がいます。競い合いの中で育ち合うのです。一人では頑張らないかもしれないけど競い合う相手がいるから頑張り、育つのです。こういう育ち合う仲間がいることが大切なのです。

 笑いあって、泣きあって、喜びあって、協力しあって、分けあって、時には争いあいもありました。愛しあって、歌いあって、祈りあった仲間です。幼稚園生活を通じて、お子さんのみならず保護者の方も仲間ができたのではないでしょうか。育ちあう仲間づくりは幼稚園だけでなく、ずっと続いて行きます。人が育っていくうえではどのような人と仲間になるかはとても重要なことです。幼稚園での仲間づくりの経験を活かし、その場その時にあって、素敵な仲間がお子さん共々、保護者の皆様にも与えられるよう願っています。