園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2021年 3月

希望をもって                  園長 佐 竹 和 平 

 新型コロナウイルスに翻弄されたこの一年でした。不要不急の外出を控える、テレワーク、ステイホーム。この一年はお家で、家族だけで過ごす時間が多かったことでしょう。この貴重な時間を喜んで過ごすことのできている家族もある一方、残念ながら楽しく、喜んで過ごすことができない家族もいるようす。一緒にいる時間が長くありすぎてかえってイライラするといったこともあるようです。そんな家族の中で過ごす子どものことを思っていたら、子育てに関する本として世界的なベストセラーの「子どもが育つ魔法の言葉」を思い出しました。

 この本の最初には「子は親の鏡」という詩が紹介されていて、この詩に基づいて、子どもが幸せになるには親、家族はどうしたら良いのかを教えてくれる本です。この機会に少し紹介させていただきます。

 親と子どもとの関係においては親は子どもをけなさない、馬鹿にしない、叱りつけてばかりいないとあります。子どもの日々の生活する様子、朝起きてこない、ご飯を食べない、夜寝ない、だらしない、行動が遅い。そんな場面があるかもしれませんが、子どもをけなしたり、馬鹿にしたり、しかりつけてその状態が改善されることはありません。そのような時こそ、親は子どもを励まし、誉め、愛し、認めて、見つめてあげることが必要です。親自身のことでは親が不安な気持ちで子どもを育てない、他人を羨んでばかりいない、正直に生きる、子どもに公平に接するとあります。子は親の鏡ですから、親の姿のままに子どもは育ちます。

 詩の最終節に『和気あいあいとした家庭』が大切とあります。そのような家庭で育つと子どもは、『この世の中はいいところだと思えるようになる。』とあります。家族そろって会話のはずむ食卓を囲んでいるイメージがわいてきます。みなさんの家庭はいかがですか。

 3月のカリキュラムのテーマは「希望をもって」とあります。年長児は幼稚園を卒業し小学生になります。不安な気持ちもたくさんある一方、新しい環境に期待に胸を膨らませている子どもの姿があります。年少、年中の子たちはそれぞれ進級し年中、年長になります。バッチの色、あのお兄さん、お姉さんたちが着けていたバッチの色にあこがれを持っています。小さい子が入園してきたらお世話してあげようと思っている子もいます。

 卒業、進級するそれぞれの子どもたちがどのような環境にあっても「希望をもって」過ごして欲しいと願っています。