ありがとう 園長 佐 竹 和 平
新緑がまぶしい季節となりました。幼稚園ではこの時期に「ありがとう」というさんびかを歌います。歌詞の出だしが「わかばをゆすって~みどりのかぜが~」とこの時期、晴れた日の園庭の状況と似ていることもあって、好んで歌っています。春のこの時期の気持ちよさ、与えられた環境、その感謝を神さまに「ありがとう」って素直に言える歌です。
園庭ではこの爽やかな風の中、子どもたちが元気いっぱい遊ぶ姿が見られています。草花や虫たちとの出会いも増え、子どもたちは毎日のように新しい発見を楽しんでいます。
5月のカリキュラムのテーマは、3歳児が「かんじて」、4・5歳児が「なんでだろう、どうしてだろう」です。
3歳児の子どもたちは、風の気持ちよさ、土の感触、草花の美しさなど、さまざまなものを身体いっぱいで感じながら過ごしています。裸足で遊ぶこともあります。「たのしい」「うれしい」「きもちいい」という経験を重ねることが、豊かな心を育てていきます。
4・5歳児になると、子どもたちの中に「なんで?」「どうして?」という気持ちがたくさん生まれてきます。虫を見つけて不思議に思ったり、友達との関わりの中で考えたり、自分なりに理由を探そうとする姿が見られます。
この春は観察する機会が園庭でもみられました。てんとう虫が卵を産み、その後、幼虫になります。この幼虫の姿はまだてんとう虫らしくありません。幼虫の後にさなぎになってから、その皮を破いて成虫、てんとう虫になります。途中さなぎになります。さなぎになる・・・「なんでだろう、どうしてだろう」と思う気持ちは、学びの始まりでもあります。周りにいる大人がすぐに答えを教えるのではなく、一緒に考えたり、発見を喜び合ったりしながら、その気持ちを大切に育んでいきたいと思います。
子どもたちは日々の園生活の中で、たくさんのことを感じ、考え、出会いながら成長しています。その姿を見守る私たち大人もまた、子どもたちから多くの気づきや喜びをいただいています。
新緑のこの季節、神さまから与えられている恵み、環境、人とのつながりに「ありがとう」と感謝できる心を、子どもたちとともに大切にしていきたいと思います。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。