気づきあう 園長 佐 竹 和 平
寒いと思ったらどうやら彼が日本国内にいなかったのか・・・との冗談もあるほどの熱い男として認知されている松岡修造の日めくりカレンダー「まいにち、修造!」を娘の要望で購入。日めくりで修造の熱い、優しい、思いやりたっぷりのメッセージが記されています。その中に「大丈夫」という言葉について記されている日がありました。悲しいとき、辛いとき、心配な時に誰かに「大丈夫」と言われるとうれしい、安心するのは「大丈夫」という字の中には3人も「人」が入っていて、この言葉には「君は一人じゃないよ!」という意味が込められているとのことが書かれていてその日はいつも以上に元気に過ごせました。
さて、今月のカリキュラムのテーマは1月に続いて「気づきあう」となっています。日々の生活の中で子どもが気づくことはたくさんあります。それを一歩進めて「気づきあう」ような教育的な環境設定をしていきましょうということです。気づいた喜び、驚き、悲しみをお友達や家族、保育者と分かち合うことができるように子どもを導いていきましょうということです。
ビジネス用語に「インプット」と「アウトプット」という言葉があります。インプットは情報を入手する、アウトプットは情報を発信すると思われる方がおられるかと思いますが、インプットの対として使われるアウトプットは「インプットした結果としての成果、実績、生産物」という意味があります。「この花がきれいだな」と気づいたこと(インプット)を誰かに伝えて、且つ、その人にもこの花のきれいさをわかってもらう(アウトプット)ということになります。自分が良いと思ったことを違う人間はそのまま良いと思うかどうかはわかりません。なので、相手に自分と同じように思ってもらうには経験、技術が必要になってきます。そこに教育的な配慮が必要になるのです。子どもは気づくことが一杯あります。その気づきを分かち合う喜びを子どもにたくさん経験させてあげましょう。
新しい年が良い年となりますようにと願って始まった2015年ですが、私たちは新たな脅威、テロと向き合うようにもなりました。国と国、人と人がこのように憎しみ合い、戦い、殺し合う必要があるのか理解しがたいのですが、一日も早く紛争のある地域に平和が訪れるように、人々の命が守られますようにと皆様と一緒に祈りを合わせ願います。