園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2015年 3月 わすれない -これからもともに-

わすれない -これからもともに-       園長 佐 竹 和 平 

 けやきの会の総会の際にどの聖書箇所のお話しをさせていただこうかと思案していたところ「4つの種」のお話が浮かびました。聖書の中では神様のお考えに沿った生き方について、たとえを用いてイエス様がわかりやすくお話ししている場面がいくつかあり「4つの種」もその一つです。畑ではなく道端に落ちてしまった種、石ばっかりのところに落ちた種、茨の中に落ちた種、良い土地に落ちた種。先の3つの種は実を結ぶことはできませんが4番目の良い土地に落ちた種だけが実を結ぶと記されています。聖書の中では種は神様の言葉のたとえとなっており、神の言葉を聞き、その教えに従って生きる者(良い土地)は実を結ぶと記されています。

 私はこの種を子どもに置き換えて考えてみました。神様から与えられた大切な種(子ども)は皆さんのところに落ちてきました。皆さんのところはその種が成長するにふさわしい場所となっているでしょうか。道端に落ちた種の様に子どもの声や心を踏みにじるようなことはしていませんか。石ばっかりのところに落ちた種の様に潤いや癒しに不足はありませんか。茨に落ちた種の様に伸びようとする子どもの成長を大人の都合で伸びにくくさせてはいませんか。あなたは良い土地ですか?子どもは適切な食事が与えられていますか。子どもに物を買い与え過ぎてはいませんか。良い土地では子どもが大切に育てられ、健やかな成長が導かれます。少しずつ、良い土地になるよう日々を過ごして行きましょう。

 さて、今月のカリキュラムのテーマは「わすれないーこれからもともにー」となっています。「わすれない」の主語と目的語はいった何なのか。「これからもともに」の主語と述語は何なのかを考える余地があり面白いテーマです。2014年度の歩みも終わりが近づき、年長さんは幼稚園を卒業し、お友達と別れ別れの小学校に行きます。年少さん、年中さんともお別れです。お母さんの中にも幼稚園を卒業される方も多く、別れの時を悲しまれる方もいる事でしょう。そんな別れの3月です。

 みなさんの中で「わすれないーこれからもともにー」はどんな文章になるでしょうか。子どもだったらどんな文章になるでしょうか。そんなことを考えさせられるテーマです。
私だったらこんな風になるかな・・

 えんちょうせんせいはいつまでもみんなのことはわすれない!

 みんなはこれからもともにかみさまにまもられているよ!