子どもを授かる喜び 園長 佐竹 和平
最近の新聞記事より。1993年時点で24歳から34歳の女性をその後、2014年まで幸福度の追跡調査をしたデータの分析結果。「あなたは現在、幸せだと思いますか」という質問に対しての回答として一番幸福度が高かったのが「子どもがいない専業主婦」次に「子どものいない共働きの女性」、その次に「子どものいる専業主婦」で、最も幸福度の低かったのが「子どもがいる共働き女性」だったというのです。さらに子どもの数が増えると幸福度が下がる傾向もあると。そして、男性も同じような傾向で子を持っている男性つまり父親の幸福度は、子を持たない男性より明らかに低く、かつ女性よりも幸福度が低いという結果です。
データ分析者によると子を持つ親の幸福度が相対的に低いのは、子どもを持つことで夫婦関係の満足度が低下する、消費生活の満足度が低下(自分のために使えるお金が少なくなる)、家事、育児の負担が増えるからではと。結婚をして、子どもを授かることが幸せという価値観はもはや当然のことではなくなってしまっているのでしょうか。少子化の時代にはあっては上記のマイナス要素を軽減させる取り組みが求められるのでしょうか。
12月、クリスマスの時、幼稚園では全園児でページェントを演じます。その始まりは乙女マリアのところに天使が現れ、神様の子どもを授かっていることを告げる場面です。突然の出来事にマリアは困惑します。なぜならマリアはまだヨセフと結婚していなかったからです。当時のユダヤの立法では結婚前の女性が子どもを産むとなれば石打の刑で死刑になるような時代でした。しかし、マリアは「神様の御心の通りになりますように。」と天使のお告げを受け入れるのです。夫となるヨセフはマリアの妊娠を知り離縁しようとしますが、ヨセフのところにも天使のお告げがあり、マリアのことを受けいれたのでした。
クリスマスの出来事、神の子、救い主、イエスキリストの誕生はヨセフとマリアにとっては不安、恐怖でしかなかったでしょう。天使の言葉を信じたものの旅の途上の宿として泊まるところは馬小屋しかなく、しかも、その場所で出産したのです。
その時から2000年以上が経って、今、私たちはこの不安と恐怖の中でこの世にあらわれたイエスキリストの導きによって、こうして、ドレーパー記念幼稚園という場所が与えられ、このように集い、交わる機会を得ています。ヨセフとマリアが授かった子を神様からの贈り物として受け入れた、神様の愛を受け入れたところからが全ての始まりです。
さて、皆さんのお話し。先のデータのようにお子さんがいて不幸に感じておられるでしょうか。確かに子育てはとても大変なものです。でも、子育てに不安、不満を感じた時にはこのクリスマスのマリアとヨセフを思い出して欲しいのです。神様が必ずその子を愛し、慈しんでいると信じることができれば、そこに幸福が見えてくると思うのです。
子育ては神様の愛を信じるところから始まるのです。授かった我が子は必ず幸せになるし、その子により家族はより幸せになる。
このクリスマスの時に改めて思うのです