おもしろい 園長 佐 竹 和 平
『子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。』マルコによる福音書10章14節〜
創立記念礼拝では聖書の中で子どもたちのことをイエス様が表現している箇所の聖書を読み、園長が話をしました。イエス様は子どもが大好きでした。子どもこそ素晴らしい存在であると力説しています。お友だちと仲良くする心、困っている人がいたら助けてあげようとする心、優しい心をたくさん持っているのが子どもです。そして、大人に対して子どものようになりなさいと訴えています。幼稚園園舎の道路側にはイエス様が子どもたちを招いているこの聖書箇所の壁画が掲げられていて、私は時折、見上げては子どものようにならなくてはと自戒しています。
さて、今月のテーマも先月に引き続き「おもしろい」となっています。
幕末の志士として人気の高杉晋作の句を紹介しておきましょう。
おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり
どういう背景で詠まれた句かは知りませんが、心持ち一つでつまらないと思われる事もおもしろくもなるということでしょう。同じ時間を過ごすなら、つまらない気持ちでその時間を過ごすよりも楽しく過ごしたいですからね。ここでも、素直に子どものように今を楽しむ心の大切さが感じられます。
上の句の「世」を他の単語、「家」「会社」「学校」に入れ替えて考えてみたり、下の句の「心」を他の単語、「子ども」「家族」「友人」「お金」「聖書」に入れ替えて見たりするのもおもしろいです。私の場合は「心」のところには「園児」という言葉が入りますかね。園児といると本当におもしろく、幸せです。みなさんのこの世での人生がおもしろいものとなるよう願っています。