園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2014年 5月 おもしろい

おもしろい               園長 佐 竹 和 平 
 
 園庭にいると子どもたちが寄ってきて、園長の背中に乗ってきます。園長の私が背中にだれが乗っているのかわからないふりをしていると、子どもたちはとても喜んで笑ってくれます。年長の子が園長の背中に乗っているのをおもしろそうと思って、年少の子も園長の背中に乗ってきます。何度も何度も、来る日も来る日も同じことを同じようにやって子どもたちと笑い合っています。

 子どもは本当によく笑います。一日中笑っているといっても良いほどです。子どもは日常の生活の中にいくつものおもしろいことを見つけて笑うことができます。とても素晴らしい事だと思います。一方、大人はほとんど笑いません。お笑い番組、コントや漫才などテレビを見て何とか笑おうとします。日常の中にあるはずの「おもしろそう」に気づく感性が鈍くなってくるのでしょうか、結果、「おもしろい」ことが無いのか大人の笑いは子どもに比べて極端に少ないです。あなたは今日、何回、笑いましたか?

 「おもしろい」が今月と来月のカリキュラムのテーマとなっています。新入園のお子さんも、進級のお子さんも幼稚園の生活をおもしろい!と思ってもらえるような環境を幼稚園では保育者、子どもたちと一緒に作っていきます。「ブランコを楽しそうにやっているお兄さんがいる。ブランコおもしろそう」「先生と鬼ごっこをしている子がいる。先生と遊ぶのおもしろそう。」この「おもしろそう」という内なる思いを「おもしろい」という体験に基づく感情に導いていくようにするのが幼稚園の役割でもあります。内なる思いを受けて、行動に移すことが成長の過程においては非常に重要だからです。子どもたちの幼稚園でのおもしろい生活が豊かに導かれますよう願っています。
 
 先日、ドレーパー記念幼稚園けやきの会の総会がありました。総会の中ではサークルの紹介もありました。ご覧になってどのように感じたでしょうか。活動している人たちのお話を聞いて「おもしろそう」と思ったら「おもしろい」にできるようサークルの活動に加わることをお勧めします。お子さんだけでなく保護者の皆様にも幼稚園でお友だちを作って、幼稚園生活をお子さんともどもおもしろいものにして行ってもらいたいと願っています。