園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2011年 12月 神様からのプレゼント

神様からのプレゼント   佐竹和平

 路上生活者の生活を支援する取り組みを川崎にある桜本教会が行っています。地域に多くいる路上生活者に衣服や食料(炊き出し)を与えるなどにより生活の支援をしているのです。幼稚園でもこの取り組みに賛同し、保護者のみならず卒業生の保護者にも声掛けさせていただき支援の衣類、食料、献金を募らせていただいたところ多くの方々にご協力を頂くことができました。先日、園長がワゴン車いっぱいの物資を届けてまいりました。

 この教会の牧師は80歳になるご高齢のご婦人です。お伺いした時にお話をしましたが、今年は思うように衣類が集まらないとのこと。私は衣類が集まらないのは景気が悪いからだと思ったのですが、どうやらそれは間違いで大震災による影響で東北地方の被災者に衣類などの物資がいっているとのことでした。

 3月11日の大震災は着る服どころか住む家、家族、友人、仕事などを多くの人々から奪ったのでした。未だ苦しみの中にいる被災者に一日でもはやく心の平安が訪れるよう祈ります。一方で路上生活者のつぶやきは「おれたちはずっと被災者だ・・」とのこと。彼らのつぶやきは震災による被災者をねたんでのつぶやきではなく、自分たちに目が向けられない嘆きのようでもあります。それぞれの状況により路上生活を余儀なくされている彼らの言葉に胸が締め付けられる思いだとの牧師の言葉に私も胸が締め付けられる思いを持ちました。

 12月になり「クリスマスおめでとう!」「メリークリスマス!」とのことばが飛び交います。しかし、一方で路上生活者に限らず、震災や戦争、飢餓、貧困、不安定な家庭環境の中で苦しみながら生きている人が大人に限らず子どもにも多くいることを覚えます。天地の造り主である神様はご自分がつくった地上に住む人々の心が荒んでいるのを悲しみ、自分の子どもであるイエスキリストをヨセフとマリアを通じてこの世界に贈ってくださりました。それはイエスキリストが救い主となって荒れすさんだ世の中を良くしようと考えたからです。

 神様が私たちに下さった最高のプレゼントであるイエス様の誕生を喜びあうことのできることに感謝です。それと同時に神様がイエス様を通じて世の人々に伝えたかったことを伝えて行くときがこのクリスマスの時期です。お友だちと仲良くしましょう。困っている人がいたら助けてあげましょう。クリスマスを迎えるこの時期に改めて神様、イエス様の思いを子どもたちと共有しあいたいと思います。