園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2014年 12月 クリスマスの喜び 

 クリスマスの喜び            園長 佐 竹 和 平 
 
 アドヴェントクランツに灯りが点き、クリスマスに向けての園児の活動が始まりました。幼稚園のクリスマスは17日(水)に行います。全園児がイエス様のお生まれになった時のことを劇にしたページェント「最初のクリスマス」を演じます。例年はページェントを演じるクリスマスの日をもって2学期の終業式としていましたが、本年はクリスマスの2日後に終業式をすることとしました。全園児でページェントを演じたその
“余韻”を感じながらともに生活してみたいとの思いからです。

 ページェントではまず、天使ガブリエルがマリアさんの前に現れ、マリアさんが神様の子を生むことになると告げます。マリアさんは驚きましたがそのお告げを受け止めるのでした。マリアさんと夫のヨセフさんは人口調査を受けるために、産まれ故郷のベツレヘムの町に行きます。しかし、どこの宿屋さんも満員でした。ある宿屋さんが、馬小屋でよければ泊まれますよと案内してくれました。その馬小屋で神様の子イエス様が生まれたのでした。たくさんの星がイエス様の誕生をお祝いします。神様の使いである天使に教えられ羊飼いがお祝いにやってきます。導きの星を頼りに東の国の博士たちはらくだに乗ってやってきます。博士たちは持ってきた宝物をイエス様におささげしました。馬小屋の前にはたくさんの羊たちもやってきて、イエス様をお祝いします。最後にイエス様がおられる馬小屋の前にみんなが集まり「きよしこの夜」と賛美の歌をささげてフィナーレとなります。この劇の進行はナレーターと聖歌隊の歌によって進んでいきます。
 
 このページェントは、ドレーパー記念幼稚園が設立された年から行われているので、今年で53回目となります。園長の私も今から40年ほど前はかわいいドレーパー記念幼稚園の園児でした。年中の時には星の役、年長の時には聖歌隊の役でこの劇に参加しました。昔は園児が年長だけで90名もいましたので年長の役目である聖歌隊などは30〜40名もいました。これだけの人数なら年長だけでページェントを行うことも十分できたはずです。しかし、園児がたとえ多くても年長だけでなく全園児でページェントは取り組むものとしてきています。そして全園児一人ひとりに役割があり、その一つひとつの役割を大切なものとしてきました。それは馬小屋のような貧しく汚らしいような場所で生まれた一人の赤ちゃんが大切なものとされたのと同じように、どんな役でも、どんな子どもでも一人ひとりが大切だということにつながるからです。

 今月のカリキュラムのテーマは「クリスマスの喜び」です。どんな子も大切な存在ということを多くの人々と分かちあう喜びの12月としましょう。