園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2016年 12月 喜び

  喜び               園長 佐 竹 和 平
 
 子どもたち、保護者の皆様とともに今年もクリスマスを迎えることが出来る喜びに感謝します。幼稚園のクリスマスでは全園児でイエス様のお生まれになった時のことを劇にしたページェント「最初のクリスマス」を演じます。
 
 ページェントではまず、天使ガブリエルがマリアさんの前に現れ、マリアさんが神様の子を生むことになると告げます。マリアさんは驚きましたがそのお告げを受け止めるのでした。マリアさんと夫のヨセフさんは人口調査を受けるために、産まれ故郷のベツレヘムの町に行きます。しかし、どこの宿屋さんも満員でした。ある宿屋さんが、馬小屋でよければ泊まれますよと案内してくれました。その馬小屋で神様の子イエス様が生まれたのでした。たくさんの星がイエス様の誕生をお祝いします。神様の使いである天使に教えられ羊飼いがお祝いにやってきます。導きの星を頼りに東の国の博士たちはらくだに乗ってやってきます。博士たちは持ってきた宝物をイエス様におささげしました。馬小屋の前にはたくさんの羊たちもやってきて、イエス様をお祝いします。最後にイエス様がおられる馬小屋の前にみんなが集まり「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」と賛美の歌をささげてフィナーレとなります。この劇の進行はナレーターと聖歌隊の歌によって進んでいきます。

 ページェントはドレーパー記念幼稚園が設立された年からずっと行われています。全園児一人ひとりに役割があり、その一つひとつの役割を大切なものとしてきました。それは馬小屋のような貧しく汚らしいような場所で生まれた一人の赤ちゃんが大切なものとされたのと同じように、どんな役でも、どんな子どもでも一人ひとりが大切だということにつながるからです。

 天地の造り主である神様はご自分がつくった地上に住む人々の心が荒れすさんでいるのを悲しみ、自分の子どもであるイエスキリストをヨセフとマリアを通じてこの世界に贈ってくださりました。それはイエスキリストが救い主となって荒れすさんだ世の中を良くしようと神様が考えたからです。それから2000年以上経ってもまだ、世の中には荒れた心が蔓延し、戦争、貧困などの国際的な問題や、殺人、虐待、いじめなどの地域的個人的な問題があります。

 なぜ、そのような状況にいまだにあるかというと「心をつくし、魂をつくし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」という神様の教えと、「隣人を自分のように愛しなさい」というイエス様の教えを知らない人がいるからです。

 クリスマスのこの時期は神様が私たちに下さった最高のプレゼントであるイエス様の誕生を喜びあう時期です。それと同時に神様がイエス様を通じて世の人々に伝えたかったことを伝えて行くときがこのクリスマスの時期です。神様、イエス様の思いを子どもたち、保護者の皆様と共有しあいつつクリスマスを迎えたいと願っています。