園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2012年 1月 共に生きる

共に生きる       園 長 佐 竹 和 平 

 知り合いの書道家に「共に生きる」と書いて頂いたのは10数年前のことになります。ノーマライゼーションの理念が少し広まり、バリアフリーから一歩踏み込んだユニバーサルデザインなる新しい言葉が日本でも使われるようになった頃かと思います。私たちは一人では生きて行くことができません。共に生きている人がいるから生きていられるのです。だからこそ「共に生きる」という姿勢が必要なのです。共に生きる人がいなくなったら自分は生きてはいけないのですから。

 使徒パウロの言葉として聖書の中に「誰かが弱っているなら、わたしは弱らないでいられるでしょうか。」とあります。イエスキリストの使徒として広くイエスキリストの教えを広めたパウロの言葉はまさにイエスキリストの生きざまを表しているものでもあります。

 キリスト教主義の教育を掲げているドレーパー記念幼稚園。それは、イエスキリストのように生きる子どもを育てることを目的とした幼稚園でもあります。自分本位、自分中心ではなく他者への思いやりを持ち、悲しんでいる人と共に悲しむことができる人。困っている人、助けてほしいと思っている人がいたら助けようとする人へと導く教育です。

 4月より子どもたちに絶えず話しています。「お友だちとなかよくしましょう」「困っている人がいたら助けてあげましょう」の二つは共に生きる上での基本になるものです。1学期、2学期と共に生きてきたお友達や先生、家族とのかかわりがこれからの子どもたちが生きる上でのしっかりとした礎になっていると信じています。いよいよ最後の学期となりました。共に生きる子どもたちと楽しい幼稚園生活を過ごして行きたいと願っています。