園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2011年 6月  誕生日はありがとう

  誕生日はありがとう        園 長 佐 竹 和 平

 誕生日は誕生者をお祝いする日とされています。誕生者は「おたんじょうびおめでとう」と言われます。しかし、誕生日に本当にしなければいけないのは産んでくれたお母さん、育ててくれた家族、愛し、守ってくださっている神様に誕生者自身が改めて感謝することです。誕生日は感謝をする日でもあるのです。

 さて、幼稚園では創立記念の礼拝をもちました。創立記念を幼稚園の子どもたちには幼稚園の誕生日と話しました。幼稚園は今年で49歳になりました。先に記したように誕生日にはお祝いと共に感謝をする日です。49年前に幼稚園を設立して下さった方々、これまで幼稚園に関わってこられた多くの方々(園児、保護者、教職員、教会の方々、地域の方々)に、神様に感謝をする日です。

 時折「ドレーパー幼稚園」と「記念」を忘れられてしまう場合があるのですが、なぜこの「記念」という言葉が入っているのかのお話をします。幼稚園の名前に「ドレーパー」と入っているのでドレーパーさんと言う人がこの幼稚園を作ったとお思いの方が多いかと思います。半分正解で半分間違いです。ドレーパーさんはアメリカから来られた宣教師の娘さんでした。1932年(昭和7年)この地域の子どもたちに神様の愛を伝えていきたいとの思いから託児所(大塚託児所・栗原託児所)を開いたのでした。この活動は残念ながらその後の戦争などもあって長くは続きませんでした。幼稚園が設立されたのはドレーパーさんが亡くなられて11年過ぎた1962年(昭和37年)のことでした。このときに昔、この地でキリスト教を広めようとして活動し、現在の大塚平安教会の基礎を築かれたドレーパーさんの名前を忘れないようにと園名に「記念」と入れたのです。

 ドレーパーさんがこの地に子どもたちを招いてから79年が経ちました。永い年月が経ってもドレーパーさんの思いはしっかりと受け継がれています。幼稚園で神様の愛を知り、巣立っていった卒業生は3107人にもなっています。
なんと素晴らしい事でしょう。
ドレーパーさんに改めて感謝です。ドレーパーさんありがとう。