園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2022年 5月

おどり炊きの幼稚園                 園長 佐竹和平

 4月の始業式、入園式から1ヶ月が経ちました。この間の保育日数は20日ほど。年間の保育日数は200日程度なので、10分の1が過ぎたことになります。この間の子どもたちの成長を喜ばしく思っています。新入園の子どもたちは幼稚園に少しずつ慣れ親しんでいっています。また、進級の子どもたちは、新しい環境への戸惑いが一部にはあるものの、それぞれ自分の幼稚園生活を確立していこうとしています。

 お米の炊飯器の広告を見ていたら「おどり焚き」なる商品がありました。そこには「お米を激しくおどらせて一粒一粒に熱を通す」とあります。衝撃的な表現です。米は生き物ではないので踊ることはできませんが、高温で炊きあげるからお釜のなかで、さも、踊るように米が激しく動き回るのでしょう。そのことによって、一粒一粒に熱を通し、美味しく炊きあがるようです。炊飯器の中で踊っている米の姿、熱をおびて踊っている米の姿を想像して愉快な気持ちになりました。

 幼稚園をお米を激しくおどらせて一粒一粒に熱を通す炊飯器に見立ててみます。中にいる子どもたちが踊るような生活をし、一人ひとりが活き活きとして、熱をおびていることが大事なようです。新しいことに挑戦する、みんなで協力してやりとげる。心を踊らすような幼稚園生活で子どもの成長を導いて行くのがおどり炊きの幼稚園です。ドレーパー記念幼稚園では子どもたちの踊る姿、一人ひとりの輝いている姿を担任教師が毎日、ドキュメンテーションを通じて配信しているので保護者の皆様と共に子どもの踊る姿、子どもの成長を見て喜びあえてもいます。

 今月のカリキュラムのテーマは「心地よく」とあります。5月は新緑の時期、心地よい季節です。この時期に歌うさんびかに「ありがとう」があります。その歌詞の出だしは「わかばをゆすって、みどりの風が、へやいっぱい広がって♪」とあります。この時期にふさわしい心地よい歌です。子どもたちは自然の営み、植物や昆虫に親しみつつ、心地よい時を過ごします。あわせて、神様、イエス様、周りの人たちから自分が愛されていることを知って、安心して生活できる心地よさも味わってほしいと願っています。

 5月にはけやきの会(保護者会)の総会もあり、ドレーパー記念幼稚園の特色の一つでもあるサークル活動もスタートします。保護者の皆様も幼稚園生活で自分自身を踊らせ、熱を持たれるよう願ってもいます。せっかく同じ釜に入ったのですから、じっとしてるのではなく、一緒に踊った方が楽しく、心が豊かになりますよ。