園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2011年 5月 こどもの日に思う

こどもの日に思う           園 長 佐 竹 和 平

 緑の眩しい季節となりました。子どもたちはクラスのお友だちと仲良くなり楽しく集団での学びをしています。一緒に遊び、歌をうたい、お弁当を食べ、礼拝をささげる・・一緒に行うことを通じてお友だち、仲間という意識につながっていくのでしょう。お休みの子がいたりすると心配してくれる子もいます。素晴らしいことです。

 さて、5月には5日にこどもの日があります。一般的には子どもの成長を国民全体で喜び祝う日ということになるでしょうか。法律(国民の祝日に関する法律)によるとこどもの日については「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」とされています。この日が制定されたのは昭和24年となっています。戦中、戦後と時として人格など認められなかった、幸福など考えてももらえなかった子どもたちがいたのでしょう。何とかしてそのような子どもを取り巻く環境を良くしたいと立ち上がった方たちの一つの成果がこのこどもの日の制定にあるのでした。現代においても当時と同じように人格を重んじられずに、幸福になることをも考えてもらえない子どもがいます。私たち大人、親、保護者は今一度、子どもの人格について考え、子どもが幸福になるために何が出来るのかを考え実践していかなければならないのだとこどもの日にあたって改めて思います。

 聖書にはイエス様が子どもこそ素晴らしい存在であるとおっしゃっておられている箇所がありますので記しておきましょう。
「子どもたちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。(マルコによる福音書10章)」
エス様は子どものもつ素晴らしさをよくご存じだったのでしょう。子どもは大人に対してまだ未成熟な存在とするのが一般的ですがイエス様は子どもこそ素晴らしいとおっしゃられています。子どもが持つ純粋な心に触れると大人として驚かされます。私たち大人はその素晴らしい子どもを大事に育てて行かなければなりません。そして、その過程で子どもたちから多くのものを学んでいきましょう。

 新しい幼稚園生活で新しいお友だちを増やしていく子どものように保護者の皆様もお友だちを増やしていきましょう。幼稚園では各種のサークル活動などもあります。一緒に何かをする事によって親しくなるものです。ぜひ、ご参加頂いてお友だちを増やしていただけたらと思います。子どもたちのみならず保護者の皆様にも園での生活がそれぞれの場にあって充実したものとなるよう願っています。