園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2019年5月

遊ばない子どもは馬鹿になる       園長 佐 竹 和 平 

 4月の始業式、入園式から1ヶ月が経ってはいますが、10連休があったので、保育日数は15日ほどしか経っていません。年間の保育日数は200日程度なので、まだまだこれからなのですが、この間の子どもたちの成長を喜ばしく思っています。

 10連休明けの火曜日の朝、門でみんなが来るのを待っていたら、うれしそうに登園してくる子どもたちの姿がありました。登園をしぶる子、親と離れるのが嫌で泣く子がいるかと思っていたのですが、思わぬ見当違いでした。みんな、幼稚園を楽しい場所として受け入れてくれたのかと思います。友だち、先生に会って話したい、一緒に遊びたいという思いがあるのでしょう。また、翌、水曜日の散歩で近くの公園に行った際には園長がみんなの前でお話をしましたが、おしゃべりもせずに園長の話を聞く子どもたちと、静かにお祈りの時も持てました。入園式からの幼稚園生活で多くのことを学んでいることを実感しました。

 日本教育新聞に紹介されていたのですが、幼稚園教師、保育士を多く輩出している玉川大学には「遊ばない子は馬鹿になる」という、大学創設者の戦前からの言葉が残っているとのことです。強烈な表現ですが、今の時代、子どもにたっぷりと遊ばせない親や幼稚園があることを思うと大切なメッセージだと思います。この文章を書きながら改めて考えると、遊んでいる子どもたちの姿は楽しそうで、笑顔にあふれています。このことが馬鹿にならないために大切なのだと思います。特に笑顔、笑うことがとても大切だと思います。個人用のゲーム機に熱中する子ども、スマートフォンなどのゲームをしている大人もいます。見ていて楽しそうでも無く、笑顔もありません。何かのステージをクリアする快感、相手を倒すことの快感を得るために行っているからだと思います。これは遊びではありません。身体を使って遊び回るから、ご飯もしっかり食べるし、よく眠れもします。心も体も成長するのです。子どもを馬鹿にさせないためにたくさん遊ばせてあげたいと思います。

 5月には保護者会であるけやきの会の総会もあり、保護者の皆さまの活動もこれから活発になっていきます。ご自分の範囲の中で、無理することなく、幼稚園生活を過ごされるよう願っています。保護者の方にはこの間、新たな出会いがあったかと思います。園長としては聖書の言葉や主イエス・キリストの教えにも出会って欲しいと願っています。

「互いに愛し合いなさい」新約聖書ヨハネによる福音書13-34)

私たちは神様に守られ、愛されています。周りにいるお友だちや、お友だちのみならず、この世の中にいるすべての人が同じように神様に守られ、愛されているのです。だから、互いに愛しあいましょう。神様に愛され、神様に守られているもの同士、お互いの事を思いやりつつ愛し合いましょう、仲良くしましょう。主イエスの大切な教えの一つです。