園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2011年 2月 こどもがまんなか    

こどもがまんなか    園長 佐竹 和平

 今年度より地域の幼稚園協会(相和私立幼稚園協会)に加盟させていただき、毎月一回、園長会があり近隣の幼稚園との情報交換も今まで以上に行うことができるようになっています。最近の園長会の話題はもっぱら「幼保一体化」です。文部科学省所管の幼稚園と厚生労働省所管の保育園を一体化して「子ども園」にしようとの考えが政府にはあるようです。国内の厳しい財政状況ゆえに効率化が急務なようで、子どもたちの教育環境をより良いものにしようとの視点が欠如した中で議論がなされているようでもあり、推移を注視しております。

 さて、加盟した協会の全国組織である全日本私立幼稚園連合会では一昨年より「こどもがまんなかプロジェクト」というのを推進しています。地域社会の中で子育て環境を考える際には子どもを真ん中に位置づけて考え、子どもが豊かに育つような環境を作れるようにしましょうとのことです。社会では「子どもは地域の宝」のように言われはするものの、子どもにとってあまりにも相応しくない環境があるのが現実です。何とかして子どもが成長するのにふさわしい
環境を作ってあげたいものです。

 一方、家庭の中にあってはどうでしょうか?皆さんの家庭では子どもが真ん中にいますか?子どもの立場でものごとを考えていてあげていますか?何も子どもの言うとおり、子どもの意のままにするべきと言っているのではありません。子どもの言うことにしっかりと耳を傾けて、良いことであればそのようにしてあげ、親として大人として違うと思うことは子どもの考えとは違うことでも正しいと思われる方向に導いていくことが大事です。親の都合を優先して子どもに無理な負担をかけていたりしませんか?大人の論理を子どもに説明もなく押しつけても何も良い結果は生まれません。子どもの立場で考えましょう。

 子どもが真ん中。子どもの声にしっかりと耳を傾けましょう。子どもは言いたいことが、聞いてほしいことがいっぱいあります。子どもの話を聞きましょう。親がこの姿勢を忘れなければ、子どもはのびのび育ちます。子どもが真ん中、子どもが真ん中・・そんな素敵な2月にしていきましょう。