きもちがいい 園長 佐 竹 和 平
幼児教育についての著作のある立石美津子さんが幼稚園選びの際に注意すべきこととして次の様に書いておられました。園バスがある、給食完備、保護者会などでの保護者の負担が少ない。このような条件の幼稚園は保護者にとっては楽ができて良いように思われるけど惑わされてはいけませんよとのこと。更に制服がかわいい、園庭が広い、遊具が充実しているのも幼稚園選びの優先順位に持ってきてはいけませんとのこと。親受けするもの、表面的なものにごまかされないようにとのアドバイスでした。まるでドレーパー記念幼稚園のことを推奨して書いてくださっているかのようです。では、幼稚園選びで大切なのは何かというと、それは「先生」につきるようです。下記のような先生がいる幼稚園は選ばないようにしましょうとのことでした。
●先生が子どもに対して愛情深く接していない。
●愛情はあっても良かれと思ってあれこれれ指示を出し過ぎる過保護 過干渉先生で子どもの自立の芽を摘んでいる。
●出来ない時だけ叱り、出来ていても褒めたり認めたりすることをし ない。
●出来る子どもと比較し、できない子どもを追い立てる。
さて、幼稚園の研修会ではここ数年で保育のドキュメンテーションということが言われるようになってきています。幼稚園で子どもがどのように成長しているかを保護者に理解していただくための資料を作成し保護者に見て頂くことです。保護者が幼稚園での子どもの学び、成長を理解することが子どもの成長にとって大切だからです。園長が記している幼稚園のブログではこのようなことは意識せずに子どもたちの様子だけを伝えていましたが、これからは少し、子どもの成長の観点からブログを記して行きたいと思っています。
特に幼児教育では下記の5つの領域から先生は子どもの成長を導くこととされているので、その視点を持って記し、先生の子どもたちの成長にかける思いを伝えられたらと願っています。
①健康・・健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力 を養う。
②人間関係・・他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立 心を育て、人とかかわる力を養う。
③環境・・周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり、そ れらを生活に取り入れていこうとする力を養う。
④言葉・・経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現 し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。
⑤表現・・感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通し て、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。
来週には運動会もあります。「健康、人間関係、環境、言葉、表現」という5の領域がすべてが含まれている運動会です。喜びと期待をもって運動会の日を待ち望みたいと思います。