園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2010年5月 地はお造りになったものに満ちている。

地はお造りになったものに満ちている。   園 長 佐 竹 和 平
 
 幼稚園での新しい歩みがスタートして1ヶ月が経ちました。保護者の皆さんはどのような感想を持たれているでしょうか?新入園児の保護者の皆さんは、まだまだ、馴染めない・・といった感じの方も見受けられます。子どもたちは毎日、子どもどうし、一緒に遊びますので仲良くなってお友だちになります。しかし、保護者の方は中々、仲良くなるといったきっかけが無いようでもあります。過日のけやきの会の総会でもバザー委員やサークルの紹介などがありました。同じ目的で何かを一緒にするという体験が仲間意識を育むものでもあります。可能であればぜひ、(進級児の保護者の方も)活動の輪に入られるよう幼稚園としても望んでいます。お子さんともども保護者の方々にも幼稚園での生活を楽しんでいただけたらと願っています。
 
 5月の主題聖句(キリスト教保育連盟)には「地はお造りになったものに満ちている。(旧約聖書詩編104編24節)」とあります。私たちの周りにあるものは全て神様がお造りになったもので、なんと素晴らしいことかとの喜びをうたった詩であります。ものに限らず私たち自身、人間も神様の創造の賜物です。子どもも夫婦によって出来るものではなく、神様から与えられるものです。一人ひとりの子どもは神様から与えられた大事な宝物なのですということまで今月の聖句から導かれたいと思います。
 
 幼稚園はその大事な宝物を保護者の方からお預かりして、集団での学びを通じて成長を導く場所です。家族の中では順番で並ばなくても出来ることが、幼稚園では順番で待たなければ出来ないこともあります。やりたくないことも、やらなければならないときがあります。お友だちとなかよく遊ぶ時もあればけんかをしてしまうときもあります。楽しいことばかりではなく、嫌なこともあります。しかし、集団の中にいるからこそ、そのような体験ができ、そのことを一つひとつ乗り越えて行くことが成長につながるのです。嫌なことをわざわざ提供する必要はありませんが、結果として嫌なことがあったときは成長のチャンスでもあります。教師、保護者の役目はそのような時に適切なサポートをし、子どもが一つひとつのことを乗り越えて行くようにする事です。

 子どもは神様から頂いた大事な宝物です。大事な宝物が更に光り輝くように、一人ひとりの子どもの活動を見守りつつ、子どもの成長を導く、そんな素敵な5月にしましょう。