園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2013年 11月 恵への感謝 

恵への感謝          園長 佐 竹 和 平 

 11月23日には幼稚園ではバザーが開催されます。40数年前、始めた当初のバザーはその収益を幼稚園の備品購入や園舎建築費用に充てることを目的としていました。特に昔のドレーパー記念幼稚園では不足している物が多かったようで、バザーの収益を遊具や家具、備品などの購入費用に充てていたのでした。また、図書館の建設にあたってはバザーの収益金を数年間この費用にあてた時期もありました。しかし、幼稚園のためだけではなく、阪神淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東日本大震災(2011年)の年にはそれぞれ被災地支援のために捧げられたこともありました。幼稚園とけやきの会とで収益を折半し、それぞれのご用のために使うこともあります。いずれにしても、その時々に必要とされる収益の使い方がなされてきました。関わって来られて来たその時々の皆さんのお働きに感謝です。

 バザーは本来的には収益を得ることが目的ではありますが、しかし、もっと大事な目的があるようです。それは“ふれあい”ということになるかと思います。準備をする過程で保護者の皆様どうしのふれあいが増すことになるでしょう。また、バザー当日は卒業生、卒業生の保護者、元教職員、教会の方々、地域の方々と多くの方がこの幼稚園に来てくださいます。なんと素敵なふれあいの時でしょうか。今年のバザーも多くの皆様方の交流が図られるふれあいの場となるよう願っています。

 さて、今月の主題は「恵への感謝」とあります。キリスト教主義を掲げる幼稚園としてはこのことをしっかりと習慣として子どもたちに身に着けられるようにするのが大事なことと考えています。命ある自分、その自分が生きていられるように環境を整えてくれる家族、楽しく一緒に過ごす幼稚園のお友達、先生・・神様から与えられている恵です。美味しい食事、寝る布団、着る服、青い空、畑のお野菜、道端に咲くかわいいお花・・私たちの周りは神様の恵にあふれています。感謝です。

 目に見える人や物だけでなく、私たちの人生そのものが神様の恵によるものでもあります。人生には楽しいときばかりではなく、辛く厳しいときもあります。しかし、神様からの恵ですから人生は良いものに決まっています。辛く厳しいと思われるときがあったとしても、それは後に幸せになるために神様から与えられた乗り越えられる試練なのです。神様は恵みとして乗り越えられる試練を与えてくださることがあるのです。今あるすべてを神様から与えられた恵として受け止め、神様に感謝しつつ毎日を過ごしていきましょう。