園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2019年 1月

Draper Forever Project              園長 佐 竹 和 平 

 幼稚園、保育園業界を取り巻く環境が大きく変わりだしています。社会的には少子化となっています。少子化ですが、保護者の就労環境の変化、社会的ニーズもあって、保育園入所の待機児童問題があります。保育園が不足しているとされ、この地域でも新しい保育園がここ数年でいくつか設立されています。一方で幼稚園はどうなっているのかと言うと10年前は300人を超す園児がいたような園が、今や200名を下回るような状況にある幼稚園がこの地域には多くあります。少子化なのに保育園の定員は一杯で、一方で幼稚園は定員割れしているという状況です。

 そのような中、2019年、今年の10月より、幼稚園、保育園の保育料の無償化という方針が国の施策で決まっています。少子化対策、保護者の子育て支援策の一つでもあります。消費税が現行の8%から10%になり、その増税分でこの無償化の予算を捻出することになっています。現状でも世帯収入、家族構成により保育料が無償化や半額になっている世帯もあり、どこまで、この保育料の無償化が少子化対策子育て支援に有効かは疑問の声もあります。その予算があるならもっと他の部分での支援が必要ではないかとの意見もあります。幼稚園業界としては、この無償化により、保護者の保育園志向がさらに進み、幼稚園が衰退することを懸念しています。幼稚園がその豊かな保育環境を持って質の高い保育を行い、保護者のニーズに応えていけるかが試される一年です。

 今までと同じ事をしていては時代の変化、環境の変化に対応できず、幼稚園は廃れていってしまうかもしれません。そうならないために、これからもドレーパー記念幼稚園がこの地にあって必要とされ、存続していけるようにするためのプロジェクト、Draper Forever Project (略称:Dプロ)を考えて見ました。 Dプロの基本方針は下記の4つです。

  • 楽しい幼稚園生活を通じて子どもたちの成長を導く
  • 多様化する保護者の子育て支援ニーズに対応していく
  • 子どもたち、保護者に神様による愛と恵み、イエスキリストの福音を伝えていく
  • 教職員の処遇(働く環境、研修制度)を良くし、質の高い保育が出来るようにする。

 この基本方針に沿って園運営を行い、今以上に子ども、保護者、教職員にとって良い環境を創造しつつ、理想とする園児数を保ち、この地域に幼稚園を存続させていくのがこのDプロの目的です。そのために、子ども、保護者、教職員、地域社会の中にある問題、課題を丁寧に拾い上げ、必要に応じて対策を立てて、解決に向けて行動していきます。

 2019年も、神様の祝福とお守りをいただいて、子どもたち、保護者の皆様の楽しい幼稚園生活が導かれるよう願っています。本年はいつにもまして保護者の皆様の協力をお願いすることもあるかと思います。ドレーパー記念幼稚園がこれからも、この地にあって必要とされ、存続していけるようにするため、引き続きご理解とご協力をお願いします。