園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2021年 10月

運動会と5領域                  園長 佐 竹 和 平 

 今年の運動会はコロナ過ということもあり競技数を減らしての開催とさせていただく。競技数を減らすについては園長が年中、年長のダンスを運動会では行なわないのはどうかと教師に提案しました。年中、年中はそれぞれパラバルーン、組み体操という表現競技があるので、その上にダンスもあるとなると練習時間の確保などで、そのほかの幼稚園生活にも何かと支障がでてきてしまう。ダンスの練習自体は子どもたちが楽しく取り組められればそれはそれで良いのだが、自由遊びの時間が全体的に制限されてしまう現実もあったのです。話し合いの結果、ダンスの教育的価値を鑑み、運動会でのダンスの発表はしないが、運動会後の活動としてダンスを行うことにさせていただいた。

 一般的に幼稚園の教育においては5領域とされるものがあって、これを通じて子どもの成長を導くものとされているものです。その一つひとつは生きて行くために幼児期に培っておくべき力とでもいえるものです。

  • 健康・・・健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養う。
  • 人間関係・・・他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人とかかわる力を養う。
  • 環境・・・周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。
  • 言葉・・・経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。
  • 表現・・・感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。

 これら5領域は一つひとつを目的とするものではなく、子どもたちの集団での生活の中で自ずと関連し合っているものです。特に運動会に向けての活動はこの5領域が目に見えて関わってくるものとなっています。お子さんが参加された競技において5領域がどのように関わってるかぜひ想像してみてください。

 さて、運動会が終わり、これから、年中、年長のダンスや園児フェスティバルに向けての活動の中でこの5領域が上手く関連し合いながら子どもたちの成長が導かれることと思います。実りの秋となります。子どもたちの豊かな成長の実りを感謝と喜びを持って支えていきましょう。