園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2017年10月 動く

                      園長 佐 竹 和 平 
 
 運動会では子どもたちの成長している姿、最後まであきらめずに頑張っている姿、友だちを応援し、励ます姿を見ることができてうれしかったです。特に各学年のダンスは子どもたちの成長を見るよい機会となりました。年長さんのダンスは難しい隊形移動も、子ども同士で声をかけあいながら行っていました。衣装も自分たちで作った物で、楽しそうにみんな踊っていました。年中さんのダンスは「OK!」の掛け声とともにみんなリズムにのって体を動かしていましたね。バンダナを気持ちよさそうにグルグルまわしていました、自分たちで作った腕につけたブレスがキラキラで素敵でしたね。年少のひよこ組のダンスはかわいいパンダさんでした。練習では踊れていたのに、お客さんがたくさんいたからか、踊らずにいた子もいましたね。でも、大丈夫、来年はきっと踊れるようになります。年中さん、年長さんの姿がそれを示してくれていました。

 運動会は種目によっては競い合いもしますが、その多くは競い合うの反対の協力し合うものとなっています。一人ではできないこと、みんながいて、協力しあうからできることを楽しむのが運動会です。年中さんのパラバルーン、年長さんの組み立て体操、リレーなどは協力しあう喜びを体験を持って自分のものとする競技です。このような経験により、これからクラスとしてのまとまりが今まで以上に出てくるようになります。

 10月のカリキュラムのテーマは「動く」となっています。子ども自身が主体的に「動く」ことが大切です。朝、子どもが目を覚ます。起きて顔を洗い、ご飯を食べる。トイレに行って、歯を磨いて、服を着て、幼稚園に行く準備をする。この朝の日常の中であなたのお子さんは動いていますか?それとも動かされていますか? 保護者の皆さんの中には子どもを動かせすぎている方もいるかもしれません。やるべきことを伝えて、子どもを動かすほうが簡単ですが、そのようにしていると言われたことだけしかしないようになっていくかもしれません。子どもが自主的に動く環境、言葉がけを心がけていきましょう。

 幼稚園では子どもが動きたくなるような環境を作っていく必要があります。動くのは何も身体だけではありません。心も動くような環境を作って行かなければなりません。運動会を終えて仲間意識も強まりました。外での遊び、室内での遊びもその内容が深まって行く時期です。ますます楽しい幼稚園生活が導かれるよう教職員一同、心を合わせてまいります。