園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2020年 8月

コロナ過の一学期を振り返る             園長 佐 竹 和 平 

 例年、8月の園だよりは年長ほし組のお泊まり保育特集号の様なものになるのですが、今年は残念ながらこの行事は取りやめ。その代りに、何か年長さんだけの特別な行事をしてみようと提案。教師が子どもたちと考え「ほしぐみキャンプパーティー」の開催となりました。一つひとつの活動がとても楽しく、子どもたちも大喜びの一日でした。

 さて、学期の終わりに、この2020年の1学期を振り返っておきます。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために緊急事態宣言が4月7日にだされたことを受け、1学期のスタート、始業式や入園式は例年のようには行えず、園庭での始業の日、入園の日という形式で行なわせていただいた。それぞれ式は行えなかったのですが、家族とともにニコニコの笑顔で幼稚園にやってきてくれた子どもたちでした。

 そこから、幼稚園は休園となりました。不要不急の外出を控える、人との接触を7割、8割減らすようにとの国からの要請もありました。そのような中で、幼稚園として子どもたち、家族のために何かできることはないかと考えいくつかの取り組みをさせていただきました。園庭の開放、図書の貸し出し、預かり保育の実施。子どもたちに向けての動画の配信(限定ブログHello!どれーぱー)、ネット掲示板の開設(おしゃべり広場)をしてコミュニケーションがとれるようにもしました。幼稚園からのお手紙やぬりえ、折り紙などを「わくわくにこにこセット」として配布もしました。外出自粛要請下の生活は非常にストレスの多いものでした。家族が全員、ずっと家にいることによるストレスというのもあったようです。休園中の幼稚園の取り組みで少しは皆様のストレス軽減にもお役に立てたのではないかと思っています。

 当初はGW開けには緊急事態宣言が解除される見込みでしたが延長となり、解除となったのは5月25日。ようやく幼稚園の再開が叶い、5月27日を登園日とし、28日から登園する子どもたちの数を制限する分散登園により幼稚園生活を始めることができました。少しずつ子どもたちの幼稚園で過ごす時間を増やしていき、全学年、通常の保育時間にできたのは6月29日になってのことでした。

 行事や活動の中には行なえなかったものや、できなくなったものもあります。子どもたち、保護者の皆様の理解と協力を例年以上に必要とする期間でもありました。そのような中にあっても、子どもたち自身が今の環境を受け入れ、喜びを持って登園し、幼稚園生活を楽しんでくれたことに感謝です。

 夏休みとなります。子どもたち、保護者の皆様の健康に守られ、楽しく過ごされますようお祈りしています。