きもちがいいね 園長 佐 竹 和 平
夏休み中は静かだった園庭に子どもたちの元気な声が響き渡っています。2学期は10月の運動会と12月のクリスマスが大きな行事になります。一人ではなくみんなでやるものです。友だち同士で励ましあい、教えあい、助け合い、そして競い合い・・集団での生活ならではの経験を子どもたちはたくさんします。当日の仕上がりは良いに越したことはありませんが、大事なのはその過程で子どもたちが何を感じ、何を学んだかにあります。子どもたちの成長をじっくり見ていく、そんな2学期になればと願っています。
さて、すでにご承知の方も多いかと思いますが「子ども・子育て支援制度」が来年の4月から具体的な形となって動き出していきます。この制度は乳幼児を育てているお母さんの就労を支援するのがその主な目的となっています。お母さんが子どもを幼稚園、保育所、子ども園に預けて働くことができれば社会全体の利益になるという考え方のようです。男女共同参画社会はとても大事なことでもあります。女性に限らず、社会にあっての自己実現は人間が持つ欲求でもあります。しかし、幼稚園は「親が働いている間に子どもを預ける場所」という親が主語ではなく、「集団での学びを通じて子どもが成長する場所」というように子どもが主語でなければなりません。子どもを中心に、子どもを主語にしつつ、保護者支援、男女共同参画社会への支援が保育界で広がって行ってほしいと願っています。
今月のカリキュラムのテーマは「きもちがいいね」となっています。集団でこそ感じる「気持ち良さ」はみんなで何かをやり遂げた時に感じるでしょうか。みんなでうたを歌う、一緒にダンスをするのも気持ちよさを感じる時となるでしょう。個人としては一人ひとりがもつ五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)による気持ち良さもたくさん経験してほしいですね。誰かに褒められたりするのも「気持ちがいい」ですね。
保護者の皆様にとりましても何かと忙しくなる2学期ですが、幼稚園生活においてはお子さんのことを第一に考えて、無理のないように、気持ちよく、楽しんで欲しいと願っています。