園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2019年 12月

クリスマスの喜び            園長 佐 竹 和 平 

 4月から始まった今年度の幼稚園生活も8か月が過ぎ、まもなく2学期の終了となります。行事も多く、様々な経験を通して成長が導かれた2学期でもありました。幼稚園の生活でいつの間にかできることが多くなっている子どもたちの姿を見かけることができるこの時期でもあります。そのできることを「見て、見て~」と言ってくる姿も多くあります。

 

 幼稚園の大きな行事でもあるクリスマスに向けての園児の活動が始まりました。。クリスマスは神が私たちに下さった最高のプレゼントであるイエスの誕生を喜びあう時期です。それと同時に神がイエスを通じて世の人々に伝えたかったことを多くの人に伝えて行くときでもあります。なぜ、神は自らの子としてイエスをこの世に贈ったのでしょうか。それは、神ご自身が造った世界に住む人々の心が荒れすさんでいるのを悲しみ、イエスが救い主となって世の中を良くできると神が考えたからです。

 

 幼稚園のクリスマスでは全園児でイエスのお生まれになった時のことを劇にしたページェント「最初のクリスマス」を演じます。ページェントではまず、天使ガブリエルがマリアの前に現れ、マリアが神の子を生むことになると告げます。マリアは驚きましたがそのお告げを受け止めるのでした。マリアと夫のヨセフは人口調査を受けるために、産まれ故郷のベツレヘムの町に行きます。しかし、どこの宿屋も満員でした。ある宿屋が、馬小屋でよければ泊まれますよと案内してくれました。その馬小屋で神の子イエスが生まれたのでした。たくさんの星が神の子イエスの誕生をお祝いします。神の使いである天使に教えられ羊飼いがお祝いにやってきます。導きの星を頼りに東の国の博士たちはらくだに乗ってやってきます。博士たちは持ってきた宝物をおささげしました。馬小屋の前にはたくさんの羊たちもやってきて、お祝いします。最後にみんなで「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」を賛美して終了となります。この劇の進行はナレーターと聖歌隊の歌によって進んでいきます。

 

 ドレーパー記念幼稚園では設立された年からずっとクリスマスにはページェントが全園児によって行われてきています。全園児一人ひとりに役割があり、その一つひとつの役割を大切なものとしてきました。どんな役でも、どんな子どもでも一人ひとりが大切だというメッセージでもあります。虐待やいじめ、貧困のなかで悲しく、辛い思いをしている子どもが社会には多くいます。一人ひとりが大切な存在です。救い主イエスは「隣人を自分のように愛しなさい」と話されました。クリスマスのこの時期、一人ひとりを大切な存在としたイエスのこの言葉を改めて胸に刻みたいと思います。そして、一人ひとりの子どもの幸せを、みんなで祈りたいと思います。