キリスト教保育の願い 1) 園長 佐 竹 和 平
幼稚園での新しい歩みも1ヶ月が経ちました。お子さんの様子を保護者の皆様はどのように見ておられるでしょうか。新しい環境の中にいる子どもたちについては各担任のクラスだよりに記されていますが、一人ひとりがその存在を認められつつの幼稚園生活となっています。一人ひとりが持つ人間の個性は異なりますので、その成長も異なります。その子自身の持つ成長の速度を理解し、慌てず、焦らずに子どもの成長を見守っていきましょう。
子どもが、自分自身を大切なひとりとして受け入れられていることを感じ取り、
自分自身を喜びと感謝をもって受け入れるようになる。
所属するキリスト教保育連盟によるキリスト教保育のねらいとして6項目が挙げられているのですが、その一番目に挙げられているのが上記の項目です。キリスト教保育の始まりは「子どもが、自分自身を大切なひとりとして受け入れられていることを感じ取り」から、「自分自身を喜びと感謝をもって受け入れるようになる。」へと導かれることにあります。
ドレーパー記念幼稚園の生活には「お祈り」「さんびか」「聖書の言葉」があります。これらのことを通じて、自分自身が神様、家族、お友達、保育者に愛されている、大切なものだと感じ取って行きます。このことが生きていく上での出発点になります。このことを知るからこそ、自分自身が大切な存在だとわかるからこそ、目の前にいるお友達のことも大切な存在だということがわかっていくのです。キリスト教には「隣人愛」という言葉がありますがこれは「自分を愛するように、隣人を愛しなさい」というイエス様の教えですが、その前提にあるのは「神様に愛されている自分を愛する」ことにあります。
さて、保護者の皆さん自身の幼稚園生活にはどのような感想を持たれているでしょうか。新入園児の保護者の皆さんは、まだまだ、馴染めない・・といった感じの方も見受けられます。これからクラス懇談会、サークル活動なども行われるようになります。幼稚園生活で新しいお友だちを増やしていく子どものように保護者の皆様もお友だちを増やしていきましょう。一緒に何かをする事によって親しくなるものです。子どものみならず保護者の皆様にとっても幼稚園での生活が楽しく、充実したものとなるよう願っています。