園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2014年 2月 育ちあう仲間

 育ちあう仲間   佐竹和平

 幼稚園の園長というのが本業の私ですが地域社会の役に少しでも立ちたいとの思いもあっていくつかのボランティア活動をしています。その一つとして「あやせ災害ボランティアネットワーク」という団体で活動しています。災害時のボランティア活動について、大規模災害時の避難所の運営について、日頃の防災対策ついての啓発活動や被災地の復興支援の活動を行っています。2011年3月11日・・東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災から3年が経とうとしています。津波による被害は想像を絶するもので、被害の大きさに絶望を感じた方も多かったことと思います。しかし、3年も経つと、あの時の恐怖、不安など忘れてしまっている人も多くいます。直接的な被害のなかった関東地方でも食料の買い占めがあってインスタントの食品はスーパーからなくなりました。電力の需要調整のために計画停電もありました。ガソリンもなくてガソリンスタンドの前に車の長蛇の列ができました。あのときに思ったこと、考えたことを一人ひとりが忘れずにいたいと思います。あなたはあの時、何を思いましたか。

 さて、今月のカリキュラムの言葉は1月に続いて「育ちあう仲間」となっています。1年、2年、3年と日々の歩みの中で積み重ねて出来上がった幼稚園での育ちあう仲間です。仲間同士の中ではどんなことがあったのでしょうか。笑いあって、泣きあって、喜びあって・・。競い合い、教えあい、協力し合って、時には言い争いもありました。愛し合って、歌いあって、祈りあった仲間です。一緒に育ちあった仲間を大切にしてほしいと願っています。子どもたちはそれぞれ時期が来れば幼稚園を卒業していきます。そして、小学校でも育ちあう仲間を作って行きます。小学校のみならず、育ちあう仲間づくりはずっと続いて行きます。人が育っていくうえではどのような人と仲間になるかはとても重要なことでもあります。幼稚園での仲間づくりの経験を活かし、その場その場にあって、お子さんのみならず、保護者の皆様にも素敵な仲間が増えていくよう願っています。

 ドレーパー記念幼稚園では育ちあう仲間を大切にしたいとの思いで、幼稚園卒業後に3回の同窓会を開催しています。1回目は幼稚園を卒業した年の小学1年生の7月に開催します。2回目は小学校を卒業する時の3月、そして3度目は中学校を卒業する時の3月に開催します。子ども同士も育ちあう仲間ですが、保護者の皆さんも、私たち教職員も育ちあう仲間であり、久しぶりの再会を喜びあう日となります。案内があった時にはぜひ、お子さんと一緒にご参加ください。

 いよいよ、2月となり来月には年長さんは卒業となります。まだ、一カ月以上もありますが、卒業のための準備が少しずつ増えて行き、否が応でも意識が高まります。保護者の皆様からは早くも謝恩会の案内が届きました。年少さん、年中さんはそれぞれの学年のまとめの時となります。育ちあう仲間との時間を大切に、最後の時まで神様の祝福とお守りの中で過ごせるよう願っています。