子どもを非行に走らせる10か条 園長 佐竹 和平
いよいよ今年度最後の園だよりとなりました。保護者の皆様におかれましてはどのような一年でありましたでしょうか。お子さんともども幼稚園生活を楽しんでいただくことができましたでしょうか。
人は一人では生きてはいけません。周りの人たちがいるから生きていられるのです。その周りの人たちと生きていくことを集団の中で学ぶのが幼稚園です。他にも子どもは地域や家庭や様々な場所で学び、成長していきます。特に子どもの成長にとっては家庭、家族、保護者の役割が重要なのは言うまでもないことですが、改めて保護者の皆様に伝えておきたくなるようなものがあったので紹介しておきます。
『子供を叱れない大人たちへ』(桂 才賀著・実務教育出版)に子どもを効率よく非行に走らせる10か条が紹介されていました。
1 幼いときから冷たく放りっぱなしにせよ。
遊び相手になるとかスキンシップは無用。
2 欲しいといったら何でもすぐ買い与えよ。
がまんさせることは絶対に禁物。
3 子供の間違いや失敗は理由を問わず叱り飛ばせ。
口で言うよりひっぱたく方が尚よい。
4 子供が何をして遊ぼうが気にとめない。
遊び仲間についてもまったく知る必要はない。
5 兄弟やよその子と比較して、「お前はバカだ、誰々を見習え!」を
連発せよ。
6 忙しいのに食卓の団欒などは無駄。
子供の話題や関心など無視すればよい。
7 子供が善いことや努力をしてもめったにほめるな。
むしろ、ごまかしや裏切りなど悪事をやったら必ずほめよ。
8 子供の前では夫婦間の意見を一致させるな。
特に父親は難しい問題からうまく逃げよ。
9 お金こそ人生のすべてであると身をもって教えこめ。
宗教や精神生活を軽蔑させよ。
10 子供の前で、常に法律・警察・学校・役所の悪口を言い、
社会の決まりや公共機関への敵意を植えつけよ。
この10か条、無意識に行ってしまっていることもあるでしょう。非行という表現、本のタイトルの子供を叱ることの是非はともかく、上記のようなことをしていたら後々、あなたのお子さんは大変なことになってしまいますよということ。子育ての際にはこの10か条の反対を行うようにしたら良いようです。
この一年の皆様とのお交わりに感謝です。子どもたち、保護者の皆様の人生が幸せなものとなるよう祈っています。