園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2010年 9月 沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。

沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。  園長 佐竹 和平

 実りの多い二学期のスタートです。子どもたち、保護者の皆様が楽しい幼稚園生活を送れるよう教職員一同力をあわせてまいります。
4月より園長となった私には4月からのこの間があっという間で、あれもしたい、これもしたい・・と思いつつ、まだまだできていないことも多くあります。子どもたちや保護者の皆様に話したことには責任を持たねばならず、何としてもやらなければと思っています。

 やりたかったことの一つがこの度できました。ツリーハウスです。30年の長きに渡って園長を務められた鈴木伸治(すずきのぶはる)先生の退職の記念品として、けやきの木を囲んでツリーハウスを夏休みに建築業者に作成していただきました。これに「のぶらはむのいえ(Nobraham House)」と名付けました。いつまでも鈴木先生のことを忘れずにいられるようにとの思いでこの名前をつけました。のぶらはむのいえは3階建てです。3階に昇るとまわりの景色がよく見渡せて、けやきの木の緑がすぐそばにきます。風が心地よいです。高いところから下を見下ろすのも何だか気持ちが良いものです。これを機会にこのけやきの木が今まで以上に子どもたちに親しみのあるものになるよう願っています。

 今月の聖書の言葉には「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。
(ルカによる福音書5章4節)」とあります。イエスの弟子となったシモンは漁師でした。一晩、漁をしたのですが魚はとれません。そこにイエスがあらわれてこのように言ったので、シモンはその言葉に従い網を降ろしました。すると、驚くほどの魚がとれました。驚き、恐れるシモンに向かってイエスは「あなたは人間をとる漁師になる」と言って、弟子へと導いたのです。人間をとる漁師とは何でしょうか?一般に漁師は魚をとり、それを人間が食料として食べて元気になります。これに対して人間をとる漁師とは、神様、イエス様のことを人々に伝えて、その人を元気にしてあげる人のことです。お友だちと仲良くしましょう、困っている人がいたら助けてあげましょうということです。

 私たちもイエス様の言葉に従い、みんなを元気にする漁師になりましょう。みんなが仲良く、元気に過ごせるそんな素敵な9月にしていきましょう。