園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2014年 11月 みのりがいっぱい

 みのりがいっぱい              園長 佐 竹 和 平 

「月曜日の朝、仕事に行きたくないって言える幸せ〜♪」

「最近つまんないな、何か面白いことねえかって言える幸せ〜♪」

 10月末に私もかかわっている綾瀬市社会福祉協議会の行っている岩手県釜石市の復興応援プロジェクトのボランティアバスツアーに中学3年の息子と一緒に参加してきました。釜石市では震災前までは毎年開催していた福祉祭りを震災後は開催できずにいましたが、今回、県内外の多くの方々の応援もあって開催することになりました。今回のボランティアはその、福祉祭りのお手伝いです。クリームシチューうどん、綿菓子、ポップコーンづくりのお手伝いをしてきました。息子は綾瀬市ゆるキャラ、ブタッコリーの着ぐるみの中に入るボランティアでした。
その祭りには「うたまさ」という男性2人のバンドが参加されていて、会場を盛り上げていました。何曲か歌っていましたがその中に「月曜日の朝」というタイトルの歌があり、冒頭に記した歌詞がありました。東北大震災の後に岩手県に来た時に作った歌だそうです。仕事に行きたくても仕事がない人がいます。生きるのに必死、不安の中での生活で退屈を感じることができない人がいます。それなのに人は今ある自分の幸せに気付かずに我が儘勝手なことを口走ってしまうのです。幸せって何でしょうか。皆さんは幸せですか?

 今月のカリキュラムのテーマは「みのりがいっぱい」となっています。収穫の秋は食べ物を育ててくださる神様に感謝する時でもあります。幼稚園では年長さんが豚汁を作ってくれます。そして、収穫感謝の記念礼拝を行います。しかし、神様の“みのり”は食べ物だけではないようです。家族がいる。仕事がある。子どもが通う学校、幼稚園がある。健康である。住む家がある。友だちがいる。戦争のない平和な国に暮らしている。私たちの取り巻く環境は神様のみのりでいっぱいなのです。

 幸せに生きる人は神様のみのり「いる人」「あるモノ」に感謝し、喜びをもって生きている人です。時には何か一つに欠けが生じたり、量が減ってしまうこともあるかもしれません。しかし、その“みのり”は“いっぱい”あるのです。なんて素敵なことでしょうか。収穫の秋、みのりの秋の11月です。いよいよ、神様に感謝して、日々を喜びを持って過ごして行きましょう。