球根の中には 園長 佐竹和平
この時期には各教室で球根(ヒヤシンス)を育てていて、それを見ると自然とあの讃美歌を口ずさんでしまいます。その優しいメロディーと歌詞のもつ強いメッセージ性もあり、子どものみならず、大人にも親しまれる曲、「球根の中には」です。
その1番の歌詞はこのようになっています。
1 球根の中には 花が秘められ、 さなぎの中から いのちはばたく。
寒い冬の中 春はめざめる。 その日、その時をただ神が知る。
歌詞は花や虫の成長をも司る神を賛美する歌のようですが、球根、さなぎ、寒い冬の中の歌詞に子どものイメージを添えると、この歌のメッセージが伝わってきます。
子どもの中には 夢と希望があり、子どもは羽ばたいていく
苦しい時の中にあっても、幸せな時はやってくる。
私たちにはわからないが、神様だけがその日、その時を知っている。
子育ては時として親の思い通りにならないこともあります。しかし、わが子の成長、わが子の現実を見て嘆き、悲しむのはおやめなさい。子どもの中にはやがて咲く花の種子がありますよ。あなたにはどんな種子かはまだ分からないかもしれないけど心配しないで、慌てないで見守ってあげなさい。神様はご存じです。神様がちゃんとその子の一番よい時を見計らって、良いようにしてくださるんですよという子を持つ親への神様の暖かい愛を伝えるメッセージです。作詞作曲は教会の牧師婦人が1980年代にされものです。
私たちは今を生きるにあたっては目の前にある現実が不幸のように思え、将来に対する絶望を感じる時もあるでしょう。しかし、どんなことがあっても、神様がしっかりと全てのことを見守ってくださっていて、最後には必ず良いようにしてくださる。「球根の中には」はそんな内容の歌詞で、大いに励まされるのです。歌詞が2番、3番へと進むとその内容は人生の応援歌のようにさらに深まっていきます。
2 沈黙はやがて 歌に変えられ、 深い闇の中 夜明け近づく。
過ぎ去った時が 未来を拓く。 その日、その時をただ神が知る。
3 いのちの終わりは いのちの始め。 おそれは信仰に、死は復活に、
ついに変えられる 永遠の朝。 その日、その時をただ神が知る。
この歌詞を素直に受け止め、心に平安を持ってこの年、2022年を皆様と共に過ごしていけるようにと願っています。
YouTubeで広告の入っていない動画がありましたので、参考までに載せさせていただきます。