園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2016年 8月 力を合わせて

 8月の園だよりはさながらお泊り保育特集号となっています。お泊り保育での年長の子どもたちの様子を年長の保護者のみならず年少、年中の保護者にも知っていただきたいとの思いもあります。恒例となっていますYMCAプログラムのふじさんぽは今年で7回目となります。今回は雨の中での活動でしたが子どもたちの最後まで楽しもうとするその姿勢は素晴らしかったです。

「もしあなたが、はやく歩きたいならば、ひとりで歩きなさい。けれど も、もしあなたが遠くまで歩きたいならば、誰かと一緒に歩きなさい。」
同志社大学での学生向け礼拝で語られたメッセージ集「すてたもんじゃない 著:越川弘英」の中にアフリカのことわざとして紹介されていたのが上記の言葉です。〝遠くまで歩きたいならば″というのには、一人ではできない困難なこともみんなでやればできるという意味があるようです。雨の降る山の中、一人だったら逃げ出してしまいたくなるような状況でしたが、みんながいたので最後まで楽しめたふじさんぽでの子どもたちのことのようです。また、今回のオリンピックでの陸上男子400メートルリレーでの日本の銀メダル獲得は一人ではできない困難なことを4人の力を合わせて成し遂げた結果でもありました。リレーに限らずみんなの力を合わせて勝ち取ったメダルはいくつかありましたよね。

 さて、お互いが助けあい、励ましあい、協力すれば困難なことをやり遂げられるという大事なメッセージを伝えるための前ふりのようにしてある〝はやく歩きたいなら″という部分にはどんな意味があるのでしょうか。〝遠くまで歩きたいなら″を一人ではできない困難なことと解釈すると〝はやく歩きたいなら″は自分一人でできることとなります。つまり、このアフリカのことわざは「自分一人でできることは人に頼らず自分一人で行いなさい。しかし、自分一人ではできないこともあり、そのようなものはみんなで協力してやりなさい。」というメッセージになります。

 まもなく2学期が始まります。行事の多い学期で、運動会、園児フェスティバル、クリスマスがあります。それぞれの行事はみんなの力を合わせて取り組まなくてはならないものですが、その前提としては自分でできることは自分ですることにあります。行事に取り組む子どもたち一人ひとりの姿を見守りつつ、日々の保育に教職員一同力を合わせてまいります。
 
 保護者の皆様にもご協力いただくこともおおくあります。どうぞよろしくお願いいたします