園だより 園長からのメッセージ

毎月、発行している園だより 園長からのメッセージ

2016年 3月 おおきくなった

 いよいよ今年度最後の園だよりとなりました。保護者の皆様におかれましてはどのような一年でありましたでしょうか。一つひとつの出来事を振り返ればそれらが子どもや親の成長における大切な事柄であることを知らされます。今月のカリキュラムのテーマは“おおきくなった”とあります。この一年で心も体もおおきくなった子どもたちが目の前にいます。この時を共に喜び合えることに感謝です。
在園児保護者と教職員による文集「ぶどうの木」はまもなく皆様に配布となります。保護者の皆様の子育て、幼稚園生活での喜びと苦労、気づきと成長、期待と感謝、わが子に幸せになってほしいという親の思いが記されています。

 『幸せな子を育てるのではなく、どんな境遇におかれても幸せになれる子を育てたい。』
美智子皇后陛下がおっしゃられたとされています。親の力で子どもを幸せにすることはできます。しかし、親の力がなくなればその子どもの幸せはなくなってしまいます。だから、どんな状況でも自分の力で「幸せになれる子」を育てたいという親の願いは大いに共感できます。
わが子が「幸せになれる子」になるために大切なことの一つは家庭、家族、親の子どもへの接し方です。「子どもが育つ魔法の言葉」にある有名な『子は親の鏡』ではどのように子どもと接したら良いかが記されていますので、その内容を紹介させていただきます。

 子どもとの関係においては子どもをけなさない、馬鹿にしない、叱りつけてばかりいない。子どもを励まし、誉め、愛し、認めて、見つめてあげることが良いこととされています。親自身のことでは不安な気持ちで子どもを育てない、他人を羨んでばかりいない、正直に生きる、子どもに公平に接するとあります。

 そして、最後に『和気あいあいとした家庭』が大切と記されています。そのような家庭で育つと子どもは、『この世の中はいいところだと思えるようになる。』とあります。この価値観を子どもと共有して生きていきたいですね。皆様の家庭が「和気あいあいとした家庭」となり、お子さんが「幸せになれる子」へと成長していくようお祈りしています。

 この一年の保護者の皆様の様々なご理解とご協力に感謝申し上げます。卒業式、修了式と最後の時まで子どもたちとの時間を大切に過ごせたらと願っています。