見えないものに目を注ぐ 園長 佐 竹 和 平
キリスト教保育では聖書にある「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。(コリントの信徒への手紙Ⅱ4章18節)」から、見えないものに目を注ぐことが大切だとされています。なぜ、見えないものに目を注ぐのかはその後の聖書に記されています。「見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」とあります。目に見えるものは失ってしまうことがあるかもしれないけど、決して失うことのない目に見えない大事なものがあり、それを育てていくのがキリスト教保育の目的の一つにあります。
ドレーパー記念幼稚園では毎日、ブログで子どもたちの幼稚園での様子を伝えるようにしています。2005年、私が幼稚園に勤めるようになってすぐに始めた取り組みで、子どもたちの楽しい幼稚園生活の様子を保護者の皆様にも伝えたいと思い始めたものです。当初は写真をブログに何枚も載せることが出来ませんでしたが、今は環境が整い多くの写真をアップすることができるようになっています。
5月からコドモン(ICTアプリ)を通じて各クラスのドキュメンテーションを毎日、配信するようにしています。各クラスにカメラがあり、教師が子どもたちの生活の様子を撮り、それを使って写真付きで1日のクラスの様子、活動のねらい、結果、教師の感想をその日に保護者に伝えられるようにしています。担任教師にとっては大変な作業でもあるのですが、日誌とも連動しているので毎日、行なうことができています。
「見えないものに目を注ぐ」という言葉。この思いを持ってブログやコメントのあるドキュメンテーションの写真を見てみると、見えないものが見えてくるように思われます。そこにいる子どもは今、この時、どのような思いでいるのかを想像しながら写真をみるのです。
諦めずに頑張る心は鉄棒の写真に見られます。お友達と協力して何かを成し遂げ喜ぶ心はカプラの写真に見られます。自然を愛する心は花への水やりの写真に見られます。お弁当をうれしそうに食べている写真には神様、保護者への感謝の心が見られます。意地悪な心やうまく自分が表現できなくて悔しい思いをしている心も時折、写真で見ることが出来ます。写真一枚を切り取って、そこだけを見てもわからないけど、そこまでに至る経緯にも目を向けると、その写真に成長、希望という大切なものが見えるときもあります。
見えないものに目を注ぐ姿勢で子どもの写真を見てみると、子どもの写真にある、目には見えない、大切なものが見えてくるようになります。
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7月5日(月) この日の各クラスの様子
担任が毎日、保育終了後に保護者に配信しているものです。
年少ひよこ組
年中ゆり組
年中ばら組
年長ほし1組
年長ほし2組